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GoProのHDRとは?使えるモデルとメリット・デメリット

GoProにおけるHDR(High Dynamic Range)と何か、対応するモデルなどをガイド。GoProでHDRを使うメリット・デメリットについても解説。

公開日: 2024.6.24

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HDRとは何か?

HDR(High Dynamic Range、ハイダイナミックレンジ)は、画像や映像の明るい部分と暗い部分の両方をより詳細に捉える技術です。明るい部分が白飛びし、暗い部分が黒つぶれしてしまうようなシーンで特に効果を発揮します。

HDRは複数の露出度の異なる画像(通常は3枚以上)を撮影し、それらを組み合わせて広いダイナミックレンジを実現する技術です。これにより、一枚の画像やビデオフレームでは表現しきれない明るいハイライトと暗い影のディテールを同時に捉えることができます。簡単にいうと「HDRを使うと、より人間の目で見た映像に近くなる」と言えます。

近年、HDR技術はカメラとソフトウェアの進化によりさらに進化しており、リアルタイムでのHDRビデオ撮影や、自動的でHDR合成処理が可能となっています。

GoProのHDR

GoProシリーズHDR写真HDRビデオ
HERO12
HERO11
-
HERO10-
HERO9-
HERO8-
HERO7-
HERO6-
HERO5--

※: GoPro HERO11 Black miniには写真機能が搭載されていない

HDR写真

HDR写真は最近のスマホにも搭載されている技術で、GoProにHDR写真が初めて登場したのがHERO6シリーズでした。以降のモデルには全てHDR写真が搭載されています。

HDR写真の撮影方法は簡単で、写真モードでプリセットから「HDR」をタップすればHDRモードでの写真撮影が有効になります。

HDRビデオ

HDR写真のそのまま動画にしたのがHDRビデオ。初めて登場したのがHERO12シリーズです。

GoProのHDRビデオモードでは、短時間露出と長時間露出の両方でビデオを録画し、撮影後に二つを組み合わせ処理することで、よりダイナミックレンジの広いビデオを生成します。

なお、最新のGoProではHyperSmoothによる強化された手ぶれ補正など、本体のSoC処理が重くなってきているため、HDRビデオが撮影可能な「解像度」「フレームレート」「HyperSmoothモード」などに制限があります。GoPro HERO12 Blackで言えば、HDRビデオにする場合はそれぞれの解像度の最高フレームレートから一つ下のフレームレートに制限されるイメージです。内部的には複数の動画を同時撮影している状態のため、フレームレートが落ちるのは仕方ないでしょう。

ただし、ここはSoCの処理性能が上がれば解決する部分で、次世代SoCであるGP3が登場すれば解決されるでしょう。

GoProでHDRを使うメリット・デメリット

HDR写真のメリット・デメリット

メリットデメリット
- 自然な色を再現できる
- 明るい部分と暗い部分の詳細を再現できる
- 動きがあるとブレや合成の不自然さが生じる可能性がある
- 処理に時間がかかることがある

GoProのHDR写真は、普通に綺麗な写真が撮影できる機能なので、それ自体に大きなデメリットはないですが、デメリットとなるのは「静止する必要がある」「処理時間がかかる」という点でしょう。

この二つにデメリットにならないシーン(風景など)で使うのが前提となるでしょう。

HDRビデオビデオのメリット・デメリット

メリットデメリット
- 明暗差の激しい状況でも綺麗に撮影できる- ファイルサイズが大きくなる
撮影可能なフレームレートが落ちる

一方で、HDRビデオについては基本的にはメリットしかありません。HDRビデオモードで撮影するだけで、ディテールがはっきりとした動画が撮影できるので、フレームレート・解像度の組み合わせが希望のものであれば、HDRビデオで撮影すべきでしょう。

ただし、前述の通りHDRビデオモードでは最高フレームレートが下がってしまうため、設置次第ではHDRビデオで撮影しない方が綺麗に撮影できるケースもあります。

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