hero12-blackのサムネイルvshero8-blackのサムネイル

GoPro HERO12 BlackとGoPro HERO8 Blackの比較

2023年の最新モデルGoPro HERO12 Blackと2019年モデルであるGoPro HERO8 Blackを、撮影性能、本体スペックなどで比較します。

比較ポイント

  1. 動画撮影が大きく違う

    5Kへの対応や対応フレームレートが異なる

  2. HyperSmoothの世代

    水平ロックの有無や手ぶれ補正の精度など大きく異なる

  3. Blutoothオーディオ

    HERO12 Blackのみ、ワイヤレスでボイスコントロールが可能

  4. プロユースの機能

    プロが現場で使う際に有用な機能に差がある

搭載SoCの世代

HERO12 Blackは搭載するSoC(チップセット)がGP2で、HERO8 Blackは第一世代であるGP1。単純に世代が異なるだけですが、撮影画質や手ぶれ補正など、内部性能に大きな差が出てきます。

動画撮影が大きく違う

HERO12 BlackとHERO8 Blackの一番の違いは動画撮影のスペック。

HERO12 Blackは最高で5K・60fps、それ以外の解像度でも120fpsでの撮影に対応しており、どんな解像度でも高画質動画の撮影が可能。一方で、HERO8 Blackでは5K動画には非対応で、4Kと2.7Kも60fpsまでとフレームレートにも大きく違いがあります。

一般的な用途では4K・60fpsまであれば十分ですが、より高画質な映像を撮影したいなら、HERO12 Blackが良いでしょう。

手ぶれ補正が違う

HERO 12 Blackは手ぶれ補正が「HyperSmooth 6.01」、HERO8 Blackは「HyperSmooth 2.02」と世代が大きく異なります。

HyperSmooth 6.0には自動ブーストや水平ロック機能を搭載しているだけでなく、高解像度の撮影、スローモーション、タイムラプスなど、どんな撮影モードでも高度な手ぶれ補正を効かせることができます。また、アルゴリズムの更新などによってよりスムーズ・強力な手ぶれ補正で、ジンバルに近いと言われます。

HyperSmooth 2.0にも手ぶれ補正はありますが、HyperSmooth 6.0と比較するとやや弱くなります。

フロントディスプレイが違う

HERO12 Blackは、フロントディスプレイがカラー液晶ですが、HERO8 Blackはモノクロ液晶。カラー液晶では撮影画面のプレビューが可能ですが、モノクロ画面ではできません。

この辺りは使い勝手にも大きく影響するポイントです。

Blutoothオーディオへの対応

HERO12 BlackはBluetoothオーディオに初めて対応したモデル。ワイヤレスで音声コントロールができるようになったため、Bluetoothマイクや、AirPodsのようなワイヤレスイヤフォンでGoProの操作が可能になり、完全ハンズフリーでGoProを撮影を行うことができます。

アクションシーンをメインで撮影する場合や、ライブストリーミングをする場合などに有用な機能なので、使い方によってはBlutoothオーディオ対応の有無は大きな違いとなります。

GoProの「ボイスコントロールコマンド」一覧と世代ごとの違いのサムネイル

GoProの「ボイスコントロールコマンド」一覧と世代ごとの違い

手が使えないシーンなどで活躍するGoProの「ボイスコントロールコマンド」。コマンドの一覧と世代ごとの使えるコマンドの違いを解説します。

プロ向けの機能が違う

HERO12 Blackには、「タイムコードによる複数のHERO12のワイヤレス同期」が可能になっています。この機能により、複数台のGoProで同時に撮影した場合でも、タイムコードを使って各GoProの映像をシンクロさせることが可能になります。

また、HERO12 BlackはLog撮影モードで10ビットカラーに対応。Log撮影は一般的用途ではあまり使いませんが、ポストプロダクションを行うプロユースでは有用な機能なため、より本格的な動画を撮影したい場合にはHERO12 Blackは大きな戦力となります。

GoProの「Log撮影」「GP-Logエンコーディング」とは?のサムネイル

GoProの「Log撮影」「GP-Logエンコーディング」とは?

GoPro HERO12から新たに搭載された、プロ仕様の撮影フォーマット「GP-Logエンコーディング」について解説。メリット・デメリットは?

撮影機能以外にもマイナーな進化ポイントもあり

本体スペック面では、HERO8 Blackが256GBに対してHERO12 Blackは対応micro SDカードの最大サイズが1TBになっているのも大きなポイント。容量不足を心配せずに長時間最高画質で撮影することが可能です。

Footnotes

  1. HyperSmooth (ハイパースムーズ) とは?
  2. HERO8 Black - HyperSmooth 2.0

撮影性能で比較する

特徴HERO12 Blackのサムネイル
GoPro HERO12 Black
HERO8 Blackのサムネイル
GoPro HERO8 Black
5.6K--
5.3K60 fps -
5.2K--
5K--
4K120 fps 60 fps
3K--
2.7K240 fps 120 fps
1080p240 fps 240 fps
静止画・画素数2760 万画素1200 万画素

本体スペックで比較する

FeatureHERO12 Blackのサムネイル
GoPro HERO12 Black
HERO8 Blackのサムネイル
GoPro HERO8 Black
発売日2023/09/13 2019/10/25
チップセットGP2 GP1
イメージセンサー・サイズ1/1.9” 1/2.3”
レンズ口径f/2.5 f/2.5
手ぶれ補正HyperSmooth 6.0 HyperSmooth 2.0
10ビットカラーx
ループ録画
ライブストリーミング
防水10 m10 m
最大ストレージ容量1000 GB256 GB
本体サイズ71.8 * 50.8 * 33.6 mm66.3 * 48.6 * 28.4 mm
重量154 g126 g

HERO12 Blackと他のモデルの比較

HERO8 Blackと他のモデルの比較