GoProの「ループ録画」に最適なmicro SDカードの選び方
GoProの「ループ録画」に最適なmicro SDカードの選び方を解説。micro SDの種類と選ぶ際の注意点やポイントも。
公開日: 2024.5.14
「ループ録画」に最適なmicro SDカード
GoProで「ループ録画」をメインで使う場合には、下記のポイントでmicro SDカードを選びましょう。
- 高耐久
振動や温度変化や書き込み回数などへの耐久性が高いか
- MLC
保存するメモリの種類。価格は高いが信頼性も高い「MLC」がベスト。
- 信頼できるメーカー・ショップ
低価格化したmicro SDはメーカーによって品質も大きく異なるため、信頼できるメーカー・ショップも重要
「高耐久(High Endurance)」モデルのmicro SDを選ぼう
micro SDには、ドライブレコーダーなど常時ファイル保存を行う機器向けの「高耐久(High Endurance)」モデルがあります。
一般的なmicro SDと比較して、振動や温度変化への対応テストをしていたり、製品によっては連続使用時間や連続書き込み耐久性のテストをしているケースもあります。
GoProで「ループ録画」をする場合は、ファイルの作成・削除が連続して行われるため、なるべく連続書き込み耐久性の高いmicro SDカードを使うことで、データの破損を心配せずにデータ保存ができます。
MLCタイプのmicro SDカードがベスト
民生用のmicro SDカードには、データを保存するメモリによって2つのタイプがあります。
- TLC(Triple-Level Cell)
- MLC(Multi-Level Cell)
違いはフラッシュメモリのセルに書き込むデータの違いで、MLCが1セルあたり2ビッド、TLCが1セルあたり3ビットを格納します。
ループ録画をする際はデータの保持性が高く、書き込み耐性が高い「MLC」タイプのmicro SDカードを選ぶようにしましょう。
TLCタイプよりも価格が高くなってしまいますが、ループ録画の場合は1ファイルあたり保存容量は少なめのケースが多いため、MLCチップの製品で価格が上がってしまったら、容量を一つ落として価格を調整すると良いでしょう。
「信頼できるメーカーの製品」を「信頼できるショップ」で購入しよう
micro SDカードは安価なものから高価なものまで様々なラインアップがありますが、ループ録画をする際は耐久性が重要となるため、信頼できるメーカーの製品を選ぶのも重要です。
日本で流通しているmicro SDカードなら、
- SunDisk
- Samsung
- Transcend
- KIOXIA
あたりを選べばハズレが少ないでしょう。
最近は中華系メーカーのmicro SDカードや、フリマなどで無名メーカーの激安micro SDカードも流通していますが、極端に安すぎるmicro SDカードは、耐久性が極端に低い製品もあるため注意をしましょう。
また、有名メーカーのmicro SDカードでも、メーカー製品のコピー品や、中には容量を詐称している(実保存領域が極端に低い)製品も混ざっているので、信頼できるメーカーだけでなく信頼できるショップで購入するのも非常に重要です。
GoProで「ループ録画」運用の際の注意点
一定期間で買い換えよう
ループ録画に限らず、GoPro用のmicro SDカードは、データ保存用の使い方よりも頻繁にファイル操作を行うため、思ったよりも劣化が進むことがあります。
使用方法にもよりますが、データ保存用途の場合は「保存・読み込み」という作業に対してmicro SDを使用時間が加算されますが、ループ録画の場合は「録画している間はずっと読み書き状態」が続くため、体感よりも使用時間が増えます。
一般的にmicro SDカードの耐久性は数万時間と言われていますが、連続録画をしている場合は思ったよりも早く劣化や故障が発生する可能性があるため、一定期間で買い替えをするようにしましょう。
こまめなバックアップも重要
ループ録画を頻繁に行う場合、micro SDの劣化が進む可能性がありますが、一方で「どれくらい劣化をしているか」は専用のアプリケーションなどで確認しないとわかりません。
そのため、「気づいたらmicro SDカードが故障していて大事なシーンの録画がされていなかった」という可能性も十分にあります。
そうしたケースを避けるためにも、録画したファイルはなるべくそのままにしないで、こまめにバックアップをしましょう。